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◆ 北海道行楽記
「ゴローさんを訪ねて」
富良野・麓郷
2002年11月11日


21年間続いたドラマ、「北の国から」のTVシリーズ最終回「2002遺言」。みんな見ましたか?

放映直後には、ロケ地となった麓郷に観光客が殺到して、街道は大渋滞だったそうです。

放映から2ヶ月経ち、そろそろ落ち着いたころだろうということで、我々もついに麓郷に行ってみることにしました。

今回のメインは「2002遺言」のロケに使われた、「拾ってきた家」。ゴローさんが、義妹の雪子おばさんと親友の娘夫婦のために、拾ってきた廃棄物を利用して建てた家です。


旭川から富良野に向かうには当然美瑛を通ることになります。今シーズン初めての雪の美瑛なのですが、この日は残念ながらあいにくの空模様。こんな空の下ではせっかくの雪景色もイマイチだろうということで、いつもは通るパッチワークの道はパスして、国道237号線を直進します。


 
美瑛には寄らなかったけど、かわりにこの「ジェットコースターの道」を通ることにしました。富良野・美瑛エリアで僕の気に入っているところのひとつ。

まっすぐに続く道が、まるでジェットコースターのように激しくアップダウンを繰り返す。手前には丘が連なり、彼方には十勝岳連峰がその姿を見せる。

この日はこの天気だったので、山までは見えませんでした。
晴れたらまた来たいけど、真冬になると除雪が入らないので、途中で通行止めになります。

あまり観光客には知られていない穴場。のはずだったんだけど、今年の「るるぶ」に出てたなぁ。

雪原と落葉松林。

陽光を受けると黄金色に輝くカラマツも、この日はくすんだオレンジ色。それでも彼方まで広がるその様は圧巻です。

近道しようと思い、普段は通らない道を行くとそこは行き止まり。

そこで何かの足跡発見!

キタキツネかな?でも何で足跡一直線に続いてるんだろ?
一本足の動物?



上富良野、ベベルイ、布礼別と通り、とうとう麓郷に着きました。旭川からだと意外と遠く、1時間以上はかかりました。

ドラマ放映直後は大渋滞だったという道も、2ヶ月たった今ではたまに地元の方とおぼしき車が通る程度です。平日ということもあるだろうけど。


目指す「拾ってきた家」は麓郷の中心の交差点からジャム園方面に少し行ったところにありました。

残念ながら、「石の家」と同じく、家のすぐ近くまでは行くことができず、かなり離れた柵の外からしか見ることができませんでした。長年続いたこのドラマの「遺産」を、末永くよい状態で保存するためには仕方がないのかな。

雪子おばさんの家。

う〜ん、中がどうなってるか見てみたい。

なかちゃんの娘夫婦の家。

なかちゃん(地井武男)の娘の旦那(柳葉敏郎)が劇中でいい味出していました。

となりに見える木造のボロ小屋は、ゴローさんの4番目の家だそうです。こんなところにあったのか〜。


物がこんなに捨てられて行くなら
オイラ、拾ってきて生き返らせてやる!
だって絶対失礼じゃねぇか
捨てられちまうそういう物に
それを懸命に作った方々に、
あんたの親爺さんが汗水たらして作ったものを
あんた簡単に捨てられるか?え?

黒板五郎
物を簡単に捨ててしまう現代人に対するゴローさんの強烈なメッセージ。

この板を前に、あなたは何を想う?


続いては「麓郷の森」へ。劇中では純の不注意で燃えてしまったあの丸太小屋があります。

この「麓郷の森」には、丸太小屋だけではなく、ゴローさんの3番目の家や、数々のロケに使われた場所、それにお土産屋や小さなフォトギャラリーがあります。時間があるなら、森の中を散策してみるのもいいでしょう。

丸太小屋、ゴローさんの2番目の家です。

「拾ってきた家」「石の家」は、遠くから見ることしかできませんが、この丸太小屋は近寄れるどころか中にまで入れます。
いつの日かログハウスのセルフビルドを夢見る僕には気になる丸太小屋のノッチ部分

ゴローさんはタイコ挽き(丸太の上下が平らに削ってある)のログを使ったようですね。ノッチの刻み方は結構雑です。

麓郷の森を離れ、街道をさらに奥へ向かい、「石の家」を目指します。何度か通ったことのあるこの道。いつもは観光客の車を多く目にするのに、この日はほとんどすれ違う車もありません。ちょっと寂しい。

石の家、ゴローさんの5番目の家です。

ここも残念ですが、離れた展望台から見ることしかできません。

あー、あのテラスで、正吉が蛍との結婚を認めてくれってゴローさんに言ったんだったなぁ



石の家から程近い場所にある、「ふらのジャム園」にも立ち寄りました。

去年はここでジャム作り体験をしたっけ。

他にもジャムに関する資料が展示されていたり、ジャム作りを見学することができます。
でもここでの一番の楽しみといえば・・・

なんといってもジャムの試食。

イチゴやブルーベリーのような定番もあれば、ビーツ、ルバーブ、いたどりといった聞きなれないものや、キャロット、パンプキン、すいか等「そんなのもジャムになるの?」ってものまで、20種類を越えるジャムを味わうことができます。



このジャム園では、新婚さんにはジャム付アイスクリームのサービスがあります。一週間前に入籍したばかりの僕たちももちろんいただきました。

左がストロベリー、右がハスカップ。

寒い日にいただくアイスもまた格別?

ジャム園の隣には、「アンパンマンショップ」があります。

「何故アンパンマン?」かというと、アンパンマンの生みの親、ジャムおじさんにちなんでのことだそうです。

グッズの販売はもちろん、ギャラリーには大きなパネル画が展示してあります。


そして、麓郷の最後に立ち寄ったのが、この「富良野オルゴール」。最近オープンした施設のようです。
薄暗い館内は、バラエティに富んだ、数多くのオルゴールが展示、販売されています。

曲はもちろん、「北の国から」のものが多かったです。



富良野市麓郷。何の変哲もない、どこにでもあるような農村地帯が、「北の国から」という一テレビドラマの影響で、一躍北海道を代表する観光地になりました。

特に今年は最終回が放映されたということもあって、例年ならば観光客の減少する冬季にも、毎日数百人が訪れているといいます。

これが昔から麓郷に住み続けている地元の方々にとってはいいことなのかどうかはわかりません。観光シーズンは農繁期でもあり、そんな時期に道路が大渋滞すると農作業に影響があるだろうし、畑の中に無断で足を踏み入れるようなマナーの悪い人達も増えてくるでしょうから。

我々観光客は、ここで生活している人がいることを忘れず、ゴローさんの遺言にあったような「謙虚」な気持ちで、この麓郷を楽しむようにしたいものです。



「富良野オルゴール」を出ると、すでにあたりは薄暗くなっていました。夕暮れの麓郷街道を富良野の市街へ向かうその途中、今にも笑顔のゴローさんが向こうから歩いてくるような気がしました。

「あー、おにいさんたち、どっからきたの?見てきたかい?拾ってきた家。あれ、オイラが建てたンだよォ」







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