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◆ 北海道行楽記
「ルピナス・おまつり・赤字のアン」 赤平・芦別 2003年6月15日
う〜ん、どこへ行こうか?
梅雨がなく、晴れて穏やかな日が続く北海道の6月。この6月を1年のうちでもベストシーズンにあげる人も多いんじゃないでしょうか。
先週YOSAKOIで札幌まで行ってきたから、今週末はあんまり遠出したくないし。比布のいちご狩りは来週からだしなぁ。あ、そうだ、最近ここらへんでもルピナスよく見るようになったなぁ。十勝三股のルピナス群生地を前々から見てみたかったんだ。よし、ルピナス見に行こう!!
と、思ったんですが、調べてみると標高の高い十勝三股は、ルピナスの開花も旭川より遅いようで、今の時期はまだシーズンには早いようです。
ううむ、それならば、と決めた行き先は、赤平と芦別。元炭鉱の街であり、観光地としては地味な印象をもたれがちなこのエリアですが、なかなかどうして見所は少なくないんです。それにルピナスを見ることができる場所もだってあるしね。
さてさて、晴れ渡った空の下、旭川の自宅を出発です。
神居古潭からは国道を外れて道道4号線に入ります。ここまで来ると通る車も少なく、すいすい快適なドライブ。
まず最初に立ち寄ったのは、深川と芦別の境界近くにある新城峠。「え?これが峠?」ってほどの、小さな峠です。
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新城峠の展望台
ちゃんとトイレもあります。 |
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へぇ、こんなところにこんな風景があったんだ。
美瑛を思わせるパッチワークのような丘の眺めです。
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新城峠からちょっと行ったところで道道をいったん外れます。向かったのは黄金水松公園です。
黄金水松(こがねみずまつ)
樹齢1700年、周囲6m、高さ21mというイチイの木です。
おおーっ、でけぇ〜! |
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黄金水松公園の展望台からの眺め。
僕らの他には誰もいなくて、静かに景観を楽しむことができました。 |
道道に戻り、次は赤平に向かいます。
目的地は、ルピナスが咲いているという「赤平スキー場」。案内看板に従って、スキー場への道を登っていきます。
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ルピナスは別名、「昇り藤」とも呼ばれ、その名の通り藤の花を逆さまにしたような形をしています。
紫、ピンク、赤、白、黄色と、とってもカラフル。 |
何故かSLが保存されていました。
ちらほらと咲いているところは
よく見るけど、これだけ群生しているのを
見るのは初めて。
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この花の手触りもなかなか
いいんだな。
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一面に広がっている、とかいうわけではないんだけど、これだけの本数で、ここまで華やかな印象を与えてくれる花はなかなかないんじゃないかな?
スキー場を後にし、芦別に向かいました。芦別の市街地から富良野方面に走り、国道を少し外れたところに上芦別公園があります。そこで「上芦別公園まつり」が開かれていました。
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お祭り会場の様子。
この写真、どうやって撮ったと思う? |
正解はコレ。
高所作業車に乗せてもらいました。
高さ11mもあるとか。
さすがにちょっと恐かった・・・ |
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消防の放水体験もやってみました。
かなりセーブしているみたいなんだけど、それでもすごい水圧。ホースに振り回されそうになりました。 |
お祭りらしく、子供が太鼓を叩いてました。 |
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さて、再び芦別の街中に戻り、次は道の駅「スタープラザ芦別」に寄ります。ここでもちろんスタンプをゲット、これで今年通算7個目です。
スタンプの他にもこの道の駅に来た目的がひとつ。それはウワサ?の「ガタタンラーメン」なるものを食べることなのです。
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これが芦別名物「ガタタン」とラーメンを融合させた、「ガタタンラーメン」だ!!お値段は800円。
とろっとした塩味のスープに14種類もの具が入っています。ボリューム満点!
ホタテ、イカ、エビ、アサリ、豚肉、タケノコ、ニンジン、シイタケ、キクラゲ、ナメコ、タマネギ、タマゴ・・・う〜ん、全部は思い出せない・・・
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道の駅を後にして、「北の京芦別」(強烈です、ココ。いつか行かねば!)のシンボル、でっかい観音様を車窓に見つつ、次に向かったのが、上金剛山展望台。案内の看板に従って道道を外れ、狭いダートを登っていきます。ところによってはすれ違いも難しいかも。
ダートを2kmほど走ったところで標高314mの展望台に到着です。
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上金剛山展望台 |
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眼下に広がる湖は野花南湖(のかなんこ)です。
先ほど行ったお祭りの会場も見えます。
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ゆったりと流れる空知川と、芦別の市街地を望みます。 |
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ほー、なかなかの眺め。さすがにここまで訪れる人はあまりいないようで、何も邪魔されることなくのんびりと景観を堪能することができます。
さて、お次に向かったのは「カナディアンワールド公園」。
「赤毛のアン」の世界をテーマにしたテーマパークとしてオープンしたのですが、「赤字のアン」とまで揶揄されるほどの経営不振から1997年に閉園。現在では入場無料の市民公園として再出発しています。
案内看板に従って駐車場に入りますが、ひろい敷地はがら〜んとしていて全く車が停まっていません。どうやら現在では園内まで車で乗り入れることができるようです。昔はこの駐車場が車で埋め尽くされていたのかなぁ?
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カナディアンワールドの正門
昔は入場券売り場があったエントランスゲートも今では無人。観光客の姿もほとんどなく、寂れムード満点です。
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ゲートの向こうには広大な敷地が広がっています。
奥に見えるのは「クロックタワーセントジョン」。展望台にもなっているそうです。え?そうなの?せっかく行ったのに登ってこなかったよ。
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ここにもルピナスが咲いていました。
7月にはラベンダーも咲くそうです。 |
アンの教会
ここで結婚式を挙げたカップルの手形が歩道沿いに
埋め込まれているのも今では悲しげ。 |
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カナダ・セントローレンス河岸の遊歩道を模して作られたというテラスデュフラン。
一番多くのテナントが集まっているエリアです。
しかしここも人影はまばら。行楽シーズンの日曜日なのに・・・
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レストラン、喫茶店、アンティークショップと様々なテナントが点在していたり、乗馬場やミニ列車があったりと、楽しめるところはあるのですが、テナントが入らず放置されたままの建物も結構あり、どこか寂しげで廃れた雰囲気を隠し切れない、このカナディアンワールド。
あんまり人が多すぎるのも興醒めなんですが、こういったところはある程度の活気がないと、もの悲しい雰囲気のほうが先にきてしまいます。ホームページを見た印象では、もっと明るく楽しげな所だと思っていたのですが・・・
さて、例によって行楽の最後を飾るのはもちろん温泉!
芦別温泉スターライトホテルに隣接する日帰り入浴施設「星遊館」に行きました。あ、写真撮るの忘れてた・・・
入浴料は600円。館内はそれなりにキレイだけど、やや手狭な感じ。最近よくある、豪華公営温泉と比べると、見劣りするのは否めません。
内湯のほうは、ジャグジーや打たせ湯、サウナなど一通り揃ってはいるけど、特筆することもない平凡な印象です。
大きな岩を配した露天風呂はそれほど広くはないものの、裏山のツツジを眺めることが出来ます。秋には紅葉も楽しめるとか。
お湯は少し黄色っぽい炭酸水素塩泉。効能は高そうです。
温泉から上がり、ちょっと小さめの休憩室で「ぐでーっ」としてから、旭川への帰路に着きました。
★★★★
ルピナス、キレイだったなー。お祭りも意外と楽しめたし、ガタタンラーメンも美味しかった。上金剛山展望台の眺めも絶景と呼ぶにふさわしいものだったし、「赤字のアン」のカナディアンワールドだって、まぁ、悪くなかった。
元炭鉱の街、赤平、芦別。観光地としてのイメージはあまりないかもしれませんが、今日訪れたところの他にもいろいろと見所の多い街なのです。
旭川からは車で1時間もかからないということもあり、これからも何度か訪れたいエリアですね。
◆DATA◆
走行距離 |
170km |
走行ルート |
旭川−(国12・道4)−赤平−(国38)−芦別−(国452)−カナディアンワールド・芦別温泉−(国452・道4・国12)−旭川 |
費用 |
ガタタンラーメン |
1,680 |
星遊館 |
1,200 |
パン・ジュース |
220 |
アイス |
102 |
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合計 |
\3,202 |
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