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◆ 北海道行楽記
「美瑛雪景色」
美瑛
2003年1月20日



「この丘の眺め好きかい?」

「はい、もう大好きですよー、こんな素晴らしい風景ちょっと他にないですよ」

「そうなのかねぇ、私らずっとここに暮らしてるもんから見たらどうってことない景色なんだけどねぇ。でもそんな私らでもね、冬だけはキレイだナーって思うねぇ、もう、本当にあたり一面ずーっと真っ白で」

「へぇ〜、そうなんですかぁ。それはいつか見てみたいですね」


2001年夏、「マイルドセブンの丘」近くにある、軽食屋「丘の館」のオバちゃんとの会話です。


ふ〜ん、いつもこの丘を見慣れているオバちゃんでもそう思うのか、こりゃ是非ともいつの日か見に来ないといかんなぁ、冬の美瑛を。などと思っていたこのときには、まさか自分が本当に北海道に移住するとは思っていませんでした。



ジャガイモの花、麦畑、牧草ロール、キカラシの花、個性的な木々・・・と、夏の間、多くの観光客を魅きつける丘の街、美瑛。その彩られた丘の素晴らしさは多くの人の知るところでしょう。

しかし、その夏の風景を上回る感動が、そこにはあったのです・・・・




★★★



この日は快晴!以前住んでいた金沢では考えられないほどのいい天気です。北陸育ちの僕たちは、「冬に晴れている」ってただそれだけのことでちょっぴり幸せを感じることができます。なんだか得した気分です。


愛車のストリームに乗り込み、いよいよ、念願の雪美瑛に向けて出発です。


旭川の隣町、東神楽から見る大雪山。

大地の白と大空の青が、これから目にする風景に期待を抱かせてくれます。


旭川空港の横を通る一直線の道。

旭川から美瑛に向かう近道です。

この日は路面の雪も溶けていて快適なドライブ。

彼方には十勝岳を望みます。


途中から国道237号に合流し、一路美瑛を目指します。

そして旭川の自宅を出発してから約40分、美瑛にたどり着きました。うーん、近いねぇ。

美瑛に着いた我々が、まず向かったのが、町役場に隣接して立っている、「四季の塔」です。(あ、外観の写真撮るの忘れた)

この四季の塔、高さが32.4mもあり、上部には展望台も設置されています。「こんなもんに税金の無駄使いしやがって」などとちょっと悪態をつきながらもエレベーターで登ってみました。

おおーっ!これは、なかなか・・・、「無駄使い」と言ってしまったことを謝りたくなるような、360度に広がる大パノラマです。

美瑛の街はもちろん、十勝岳連峰、トムラウシ、大雪山と、雄大な風景を楽しむことができます。





さて、ここからが「雪美瑛」の本番です。ぶわーっと一気に見ていただきましょう!




美瑛と美馬牛の中間くらいにある、有名な小屋。


「哲学の木」

この傾き具合が哲学しています。


真っ白な丘に点々と続く足跡。

キタキツネかな?

哲学の木の近くにある、「三本の木」。誰がつけたかそのまんまのネーミング。


「美馬牛小学校」

尖塔が有名な、小学校らしからぬ建物。


噴煙を上げる十勝岳。

ここまでキレイに山並が見える日は珍しい。

「クリスマスツリーの木」

「ツリー」と「木」がかぶっていますが、この素晴らしい風景のなか、細かいことを気にしてはいけません。



ここでちょっと上富良野にも寄り道。僕らの大好きな「ジェットコースターの道」を見に行きました。

残念ながら、冬季は通行止めとなっていて、半分しか通ることはできません。

真っ直ぐな道での写真撮影では「お約束」のこのポーズ。

うーん、写真ではなかなか「ジェットコースター」感が伝わってきませんね。

アップダウンを何度も繰り返すため、運転には十分注意しましょう。





さて、お腹も空いてきたので、街中に戻り休憩をとることにしました。

美瑛エリアにはおいしそうな店が多く、行きたいのはやまやまなのですが、残念ながら今の経済状況がそれを許してはくれません

そこで、美瑛駅近くにある、えっと、何て名前だったか忘れましたが、北海道産の素材にこだわったパン屋さんでいくつかパンを買うことにしました。

パンの袋を手に二人が向かったのは、駅の隣にある観光案内所「四季の情報館」です。

観光施設や宿泊施設、レストランのパンフレットはもちろん、町内の名産品が展示されていたり、インターネットで自由に情報収集ができたりします。美瑛観光が初めてという方は、まずここに行くことをお勧めします。




「四季の情報館」の外観

美瑛の駅前には三角屋根のオシャレな建物が並びますが、この観光案内所もそのひとつ。

館内のシアターでは、美瑛の四季おりおりの風景をハイビジョン3Dで見ることができます。

この日は、秋と冬の映像が上映されていました。





日が傾き始めたところで、美瑛の中心街を後にし、「パッチワークの路」経由で、帰路につきます。




「マイルドセブンの丘」の夕景。

丘の上を通れる道は冬季通行止めです。

手前左側に見えるのが「PHSの木」というそうです。


木立の間から見える夕陽。

「親子の木」

こんな季節でもカメラを構えた方が何人かいました。



パッチワークの路から国道452号線に出たところで、丘の景色とはさようならです。あ〜、よかった〜。


ところが、これで終わりじゃなかった!


雪美瑛に大満足の我々の目の前に、さらなる感動的な風景が姿を現します。



残照に輝く大雪山です。

何色って言ったらいいんでしょうか?言葉に出来ないこの美しさ!


さすがは北海道、最後の最後にまでこんな風景を見せてくれるとは・・・・、もう最初から最後まで圧倒されっぱなしの一日でした。




★★★




いやあ、素晴らしかった!もうこの素晴らしさを表現する形容詞が底をついてしまいました。

なるほど、さすが「丘の館」のオバちゃんがキレイって言うだけはあるよなぁ、これは。


そう、皆さんにも是非この風景を生で見てもらいたいと思います。自分のへっぽこな写真ではこの風景の素晴らしさの1/10も伝わらないでしょうから。特に内地(本州以南)の人たちは、夏にラベンダーばかり見に来ないで、この冬の素晴らしさを体験して欲しいですね。



真っ白な丘、真っ白な山、そして真っ青な空を目にしたとき、改めて「北海道に移住してよかったなぁ」と思いました。







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