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◆ 北海道行楽記
「初流氷&山盛り海の幸」
紋別・サロマ湖・網走
2003年3月16・17日


長かった冬もそろそろ終わりが近づいてきた3月の中旬。

これまで、札幌・旭川・層雲峡・下川の冬祭り、美瑛の雪景色と、北海道の冬を存分に楽しんできました。

しかしこれだけで冬を終わらせちゃいけません。冬の北海道を代表する風物詩、遥かロシアのアムール川から長い旅を経てやってくる冬の使者、流氷を見に行かねばならんでしょう。



ってことで、オホーツクに向けて、愛車ストリームを走らせました。

もうこの時期になると、幹線道は路面の雪もなく、安心して走ることができます。

上川からは237号線に入り、浮島トンネルを抜けます。トンネルの手前まではまだいい天気だったのに、トンネルを抜けたとたん雪。

滝上を過ぎて、紋別が近づいても一向に天候は良くなりません。

天気の心配をしているうちに、紋別に到着です。旭川から休憩なしで2時間半くらいでした。

思えば愛別町の街中から、紋別まで一度も停車することなくノンストップで走り続けました。その距離なんと100km以上!内地じゃこんなことできまい!


紋別に着いて、まずはやってきましたとっかりセンター、別名ゴマちゃんランド。入場料は200円也。

「とっかり」ってのはアイヌ語でアザラシのこと。覚えておきましょう。

このとっかりセンターは、単なる観光施設ではなく、傷ついたり、迷子になったアザラシを保護、治療しています。


入場した頃から天候はどんどん悪化。雪がちらつき強風が吹き荒れます。うーん、ついてないなぁ。休憩室の中で風がおさまるのを待ちました。


そうして待っている間にアザラシのフィーディングタイム(エサの時間)になりました。柵の中に入り、アザラシ達がエサを食べるところを間近で見ることができます。


おねえさんが塀の上からゴマフアザラシにエサをあげています。

困ったことに、そのおねえさんについてきてしまい、バックができずに戻れなくなってしまったゴマちゃんが一匹。

なんとか狭い塀の上でクルリと反転し、戻ることができました。

あんまり心配かけちゃダメだよ。



あの「タマちゃん」と同じアゴヒゲアザラシの・・・あ、名前忘れちゃったよ。ごめんね??ちゃん。

他のゴマフアザラシ達より一回り大きい。

「アゴヒゲ」とついていますが、よくよくみると、ヒゲが生えているのはアゴからではないことがわかります。




こちらはワモンアザラシ

体に輪っかのような模様があることから、この名前が付けられました。大きさはゴマフアザラシよりも一回り小さ目です。


目を細め、鼻の穴をふくらませて、とても気持ちよさそう。

その様はまるで入浴中のオッサンを思わせます。



アザラシ達の時に愛らしく、時にはユーモラスな姿をたっぷりと見ることができ、大満足でとっかりセンターを後にしました。

いいねぇ、アザラシは。世の中があれだけ「タマちゃん」に大騒ぎするのもわかる気がします。



そしていよいよ念願の流氷です。すぐ近くの「クリオネプロムナード」と呼ばれる、防波堤に向かいました。その向こう側には一面の流氷が広がっているはず。

強風の中、防波堤に備えられた展望台への階段を上っていきます。




うわーっ、コレが流氷かぁ。想像していたよりもなんか平べったいなぁ。

地平線の・・いや水平線の彼方まで、ずーっと白一色の風景がひろがっています。

これが海の上だなんて信じられない。


と、もっとこの景観をゆっくりと堪能したかったのですが、強風による寒さに耐え切れず、そうそうに展望台を後にしました。

流氷観光の敵は風か?


向こうに見えるのはオホーツクタワー

流氷の下の海中を見ることができるらしい。クリオネにも会えるかも?

入館料はちょっと高めの1200円。ガリンコ号とセットにすると割引になるようです。

ここは次回のお楽しみにとっておきました。


流氷観光船「ガリンコ号U」

船の前部に付いている2基のドリルで、その名の通りガリガリ氷を砕いて進みます。

乗船料は3000円、今の僕たちには払えず、今回は断念。来年こそは・・・



紋別市のシンボルとして、カントリーサインにも描かれているカニ爪のオブジェ

この写真では対比するものが写ってないのでわかりにくいのですが、かなり大きいです。



とっかりセンターで、19年ぶりに「流氷山脈」流氷岬に出現、という張り紙を見ました。

「流氷山脈」、なんだろう?初めて聞く言葉ですが、なんとも心惹かれます。

そこで車を興部方面に走らせ、流氷岬へと向かいました。


紋別の街中から238号線を数分走ったところに、流氷岬はありました。あたりは原生花園のようで、夏には様々な花を見ることができそうです。休憩のできるレストハウスも建っています。


この時は流氷は遥か沖のほうに去っていました。

しかし海岸線には、打ち寄せられた流氷の山が長々と築かれています。高いところでは7mにも積みあがっているとか。


ほう、これが流氷山脈ってやつか。19年ぶりってことはかなりラッキーだったな。


海辺にまで下りていき、間近で流氷の山を見ました。

やはり近くで見るとかなりの迫力です。


う〜ん、この写真じゃ今ひとつ?




238号線を今度はサロマ湖方面へ向かいます。海沿いを走るところはほとんどなく、ここで一旦流氷とはお別れです。




さて、この日の宿泊は、サロマ湖のすぐそば、常呂町の民宿、船長の家です。


この船長の家、料理がスゴイ、いや凄まじい、というウワサの民宿。去年の夏に北海道に来た友人が泊まって絶賛していたのを聞き、これを機会に泊まることしました。

「民宿」というから、もっとこぢんまりとしているかと思いきや、館内はなかなか立派なもの。キレイなフロントでは若い女性が受け付けをしてくれて、おばあちゃんでも出てくるのかな?といった予想は見事に裏切られました。


そして、流氷以上に楽しみにしていたと言ってもいい、今回の旅のメイン。海の幸山盛りの夕食です。


すげーっ!本当に「凄まじい」という表現がピッタリの量です。

しかもタラバ・ズワイ・毛ガニと3大ガニがまるまる1杯ずつに、刺身、シャブシャブ、サラダ、焼き物と、様々な形で、これでもかっ!ってくらいカニが並びます。

うーん、こいつはどこから箸をつけようか迷ってしまうなぁ・・・

しかもこれだけじゃなかった。次から次へと新しい料理が運ばれてくるのです。皿をテーブルに乗せ切れないほど。

食い切れるだろうか?そんな不安すら頭をよぎります。



この日食卓にならんだ料理を思い出せる限り列挙してみますと・・

・タラバガニ
・ズワイガニ
・毛ガニ
・カニ飯
・カニ飯その2
・タコ、エビ、カニ足のシャブシャブ
・ヒラメ、エビ、ツブ貝の刺身
・アナゴのあんかけ
・焼きタラバの足
・カニサラダ
・茶碗蒸し
・アサリの酒蒸し
・焼きホタテ
・ツブ貝のバター焼き
・牡蠣の酒蒸し
・カニの鉄砲汁
・グレープフルーツ
・あと細かいのがいろいろ・・・




・・・・・・・う〜ん、腹いっぱい・・・苦しい・・・もう食えん・・・

降参です。結局二人とも、かなり残してしまいました。あー、もったいない。しかし「もーカニなんて見たくない!」なんて思ったのはこれが初めてですね。




今年できたばかりの温泉もあり、露天風呂こそないものの、大浴場でゆっくり旅の疲れを癒すことができます。が、僕等はあまりにも満腹になりすぎたため、お風呂に入る気になれず、温泉は翌日の朝入りました。




そして次の日。


さすがは船長の家、朝食もご覧のとおりのボリューム。

ふだん朝はあまり食欲のない僕ですが、この日は海の幸をたっぷりといただきました。

コマイの鍋(写真右上)がおいしい。


うーん、よかったぁ!もう大満足。こんなに沢山海の幸を食べたのは初めてです。これで1泊2食、7280円は激安!!毎年行きたいくらいですね、ここは。


さすがに低料金でこれだけの料理を出してくれるだけあって、大人気のこの民宿。夏場はなかなか予約を取るのも難しいそうです。僕らの泊まったのは冬場の日曜日ということもあってか、他に5組くらいしか宿泊客はいませんでしたが。



船長の家を大満足で後にし、国道238号線を逆戻りします。その目的は北勝水産「ホタテバーガー」


これがウワサのホタテ-バーガー300円也。

レタスと共に、サクッと揚がったホタテのフライが3つパンに挟まっています。

タルタルソースとの相性も抜群です。



238号線を網走に向かいます。この日の天気は快晴!真っ青な空の下、気持ちのいいドライブが楽しめました。雪の照り返しがまぶしく、サングラスは必需品です。



網走市内を流れる、網走川で見たコハクチョウ

エサを投げるふりをすると、愚かにも寄ってきました。

バカモノー!お前等も野生生物なら人間からエサを貰おうなどとあさましいことを考えるな!!

と、思いつつもこんな間近でハクチョウを見たのは初めてなのでちょっと嬉しい



網走市内から、道道を北上します。目指すは能取岬です。

車窓の右手に、ちらちら見えるデコボコしたダイナミックな流氷に、いやがうえにも期待は膨らみます。



平日ということもあってか、ここまで訪れる人はあまりいないようで、僕たちのほかには3、4組くらいしか見ませんでした。

昨日とは打って変わって風もなく、鳥の鳴き声くらいしか聞こえないほど静かです。


高まる期待を抑えつつ、駐車場から岬の先へ歩いていきます。




ぬおーっ!!

すげぇっ、なんだこりゃ!!

この世のものとは思えないこの風景!!




視覚から入ってくる情報を
脳が現実のものと認識していないような不思議な感覚です。






いやーっ、これはいいものを見た!昨日紋別で初めての流氷を見たときとは比べ物にならないほどの感動!!


富良野のラベンダー、北竜のひまわり、函館の夜景、摩周湖、神の子池、雪の美瑛、礼文の落日などなど、これまで数々の感動的な風景を北海道で見てきましたが、この流氷は文句ナシにNO1ですよ。


でもこんな光景に出会えたのはラッキーだったんだろうな。この日は快晴だったし、風もあまりなく、寒さに震えることなくゆっくりと流氷を見ることができました。しかも、ちょっと前までこの能取岬では、「のっとりランド」とかいうイベントが行われていたらしく、その期間中だったら人が多くて、この雰囲気に浸ることもできなかったかも。





まだ標高の高い場所では雪の残るこの季節。暗くなってから、石北峠を越えるのは怖いので、早めに帰路につくことにしました。

帰りは国道39号線を西へ西へと旭川に向かいます。



しかしここでただ真っ直ぐ帰るのではつまらないので、ちょっと寄り道。前々から入ってみたかった、留辺蘂町のつるつる温泉へ行きました。

「塩別つるつる温泉」

日帰り入浴 500円、午前8:00〜午後9:00
年中無休

一度入るとその名の通り、お肌がつるつるになるという評判の温泉。

建物は少し古さを感じたものの、浴場は新しく清潔感があり、寝湯、ジャグジー、打たせ湯なども備えられていました。

おっ、ホントだ。お湯がすごくつるつるしてる。その名に偽りなしって感じです。

林を背景にした露天風呂の雰囲気がとてもよく、ほとんどの時間をこの露天風呂で過ごしました。



温泉を出た後、なんとか暗くなる前に石北峠を越えることはできました。層雲峡のあたりでは真っ暗になり、しかも吹雪いてきて、かなり怖い思いをしましたが、なんとか旭川の自宅へと帰りつくことができました。

ふぅ、お疲れ様。



いやしかし、流氷すごかったなぁ。ガリンコ号やオーロラ号といった流氷観光船に乗り、海の真ん中から見る流氷もまた素晴らしいそうなので、来年は是非乗ってみたいものです。

内地の人は、なかなか冬の北海道に来ようって気にはならないかもしれませんが、この光景は死ぬまでに一度は見ておくべきですよ、絶対。


★★★

さて、そんな流氷の情報を知りたいのならコチラのサイト。

▼流氷サイト

流氷の最新の動向が、アニメーションでわかりますよ。







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