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◆ 北海道行楽記
「芝桜とチューリップ」
滝上・上湧別
2003年5月18日


北海道に移住するまでは、「是非見てみたい、でも一生に一度見れる機会があるかなぁ?」と思っていた風景がいくつかありました。

静内の桜並木、オホーツクの流氷、能取湖のサンゴ草など、これらの風景は、普通に勤めていたのでは、なかなか休みの取れない時期にしか見ることができません。

そんな風景の一つに、滝上の芝桜がありました。一生に一度行けるかどうかの憧れだったあの場所が、今では日帰りできる距離にある。当然行かねばならんでしょう!


そして同じく、「その時期にしか見ることができない」、上湧別町のチューリップ畑。開花時期がほぼ同じ、しかも距離的にも近いということもあり、これら二つのお花畑を同時に見に行くコースは定番のようです。



ニュースで芝桜&チューリップ開花の報を聞いたその週末。スカッと晴れ渡った・・・とは言いがたいけどまずまずの空模様の下、旭川を出発しました。

どちらを先に見に行こうかと迷いましたが、期待度のより大きな滝上町へ向かうことにします。

上川町から237号線に入り、浮島トンネルを通ります。2ヶ月前に流氷を見に行った時と同じルートです。

もう5月の半ば過ぎだというのに山の斜面には雪がところどころ残っています。それほど標高が高いわけでもないのに。

前回通ったときには雪で非常に視界が悪く、大変なドライブでしたが、今回はいたって快適です。


そして旭川を出て約2時間、滝上に到着です。


芝桜公園は小高い丘の斜面にあり、その中腹の駐車場はすでに満車のよう。仕方なく下の駐車場に車を停め、歩いて公園に向かうことにしました。


ゲートをくぐり、入場料の300円を支払います。しかしここからが大変。急な斜面を登っていかなければなりません。



もう少しでレストハウスまでたどり着くって時に、なにやら上から聞こえてくる、こぶしの利いたおっさんの歌声。

・・・なぜここで演歌???

この芝桜公園では、芝桜の開花する5月1日〜6月8日までの間、「芝ざくらまつり」が行われていて、そのイベントの一環としてのカラオケ大会らしいのですが、この風景に演歌はどう考えてもミスマッチ。メルヘンチックな雰囲気も台無しです。


気持ちよさげな歌声を聞きながら、ちょっと醒めた気分でまずはレストハウスへ。いくつかの出店が並びます。


「○○ソフト」にはめっぽう弱い僕らは、まずコレを食べることにしました。

芝桜ソフト、250円也

多分芝桜の何かが入ってるってわけでもなく、ただ色を似せただけのものなんだろうけど、味のほうはまずまず。口の中に甘い香りが広がります。



もうすでに時間はお昼、ってことでちょうど広場になっているところでお弁当にしました。

行楽のお供と言えば、なんといってもおむすびです。青い空の下、おむすびを頬張る。これ以上美味いものがあろうか?ってほどです。



さてさて、満腹になったところで、ゆっくりと芝桜を堪能することにしました。




おおっ!いいねぇいいねぇ、素晴らしいっ!!

広い丘の斜面がピンク色で埋め尽くされています。

と、言いたいところですが、ちょっと緑の部分が目立ちます。残念ながらまだ満開ではないようです。だいたい8分咲きくらいかな?

それでも初めて見る憧れだった眺めに感動です。














どこを向いてもピンク色









芝桜の甘い香りが漂います




チューリップもここでは脇役





「裸の大将」のロケもやったんだって






芝桜の中に2輪のタンポポ。黄色が映えます






一面のお花畑を「○○色のじゅうたん」と表現することがありますが、ここほどその表現がピッタリくる場所はないんじゃないでしょうか?もう素晴らしいの一言に尽きますね。


ここではヘリコプターでの遊覧飛行も楽しめるようです。でもわずか数分で4800円は高いなぁ。


芝桜の情報はコチラのサイトで。
▼童話村・たきのうえ町



芝桜公園を出て、道の駅「香りの里たきのうえ」で今日1個目のスタンプをゲット。


さらに、同じ滝上町の「香りの里ハーブガーデン」にもちょっとだけ寄りました。

やはりハーブの季節にはまだ早いようで、園内に咲く花はほとんどありませんでした。

シーズンになったらまた来ようかな。



滝上を離れ、237号線を紋別へ向かって走ります。

30分ほどで紋別に到着。向かうはもちろん道の駅「オホーツク紋別」。今日2個目のスタンプをゲットです。

道の駅の敷地内にある展望台、「アムールへの架け橋」からの眺望。

向こうに見えるのはオホーツクタワーです。

久しぶりに見る海。2ヶ月前に見た真っ白な風景と同じ場所だとは信じられない。

海のない旭川に住む僕たちは、海を見るだけでなんだか嬉しくなります。

う〜ん、潮の香りが心地いい。




紋別に寄った目的がもう一つ。今年の4月にオープンしたばかりの「氷紋の駅」に行ってみることです。

てっきり道の駅のあるガリア地区に建てられたもんだと思っていたんですが、街中にあるとのこと。旧紋別駅跡に建設されたそうです。

建物の外観はなかなか趣があります。しかし入ってみてびっくり、いきなりただのスーパーです。観光施設だとばかり思っていたのですが、市民の台所でもあるようです。

スーパーの隣には海鮮市場。しかし並んでいるものも、その値段も旭川の市場で見るのと変わりません。

そしてその隣は「とっかりの湯」という温泉入浴施設になっています。入浴料金は500円。露天風呂もあるようなのですが、街中なんであまり眺望は望めないかな。

他にもレストランやファーストフードショップがありましたが、正直言って観光客にとってはあまり魅力的な施設だとは思えませんでした。ちょっと残念。




紋別を後にし、238号線をサロマ湖方面へ向かいます。道沿いにはやっぱり大量のタンポポ。どこにでも咲くんだなぁ。


サロマ湖の手前、湧別町で右折し、242号線に入ります。


そして、道の駅「中湧別」へ。この日3個目のスタンプをゲット。

この道の駅には「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」という温泉入浴施設が併設されています。敷地内には他にも、旧国鉄・中湧別駅の一部を残した鉄道資料館や、マンガの原画やいろいろな風刺画などが展示されている漫画美術館がありました。



しかしここで一番興味を引かれたのがこの石の球

2トンほどの重さがあるらしいのですが、これがなんだかよくわからない仕組みで水に浮いているらしく、手で回したり止めたりすることができるんですよ。

あまりにも面白いもんだから、我を忘れて球回しに興じてしまいました。


まぁ、ここへは球回しに来たわけではないので、本来の目的地、チューリップ公園へ向かいます。予想通り、車も人も一杯です。


このチューリップ公園では、チューリップの開花する期間、「チューリップフェア」が行われています。

券売所で400円の入場券を購入し、入場ゲートへ。オランダの民族衣装を着たお姉さんがお出迎えです。



おおおっ!広い、広い!向こうがよく見えないよ。

なんでも7ヘクタールの敷地に120種120万本のチューリップが咲くとか。

公園の中央にはオランダっぽく風車が建っています。
























イメージキャラクター「チューピット君」





こちらのほうもまだ8分咲きくらい?






風車の展望台からの眺め
遥か向こうまでチューリップ畑が
続いています。








ホントに広〜い






風車をバックに記念撮影



チューリップと一口に言っても、その色や形は様々。

「アラジン」「アリババ」「ジュリエット」「ゾンビ」「シェークスピア」「金太郎」・・・・面白い名前の品種もいっぱいあり、名札を見ているだけでもなかなか楽しい。


1本100円でチューリップの摘み取り体験もやっていました。せっかく咲いているのにもったいない・・・と思ったけど、これだけ沢山あるんだから少しくらいはいいかな?


風車前に置かれていたストリートオルガン

自動で演奏するオルガンです。

たまに人形たちも申し訳程度に動いたりします。



「芝桜ソフト」があったんだから、ここには「チューリップソフト」が?と、思ったのですがそんなものはどこにもありません。しかしその代わりに「チューリップ館」にはこんなものが。


チューリップまんじゅう、1個150円

一体コレのどこが「チューリップ」なのかと言うと、おまんじゅうの中にチューリップの球根が入っているのです。

なるほど、チューリップもユリ科なので、ユリ根に似たホクホクした食感。甘味の中にほのかな苦味を感じます。うん、なかなか美味しい。



さて、日も傾きかけたところで、チューリップ公園を後にしました。


遠軽を通り、丸瀬布の道の駅で4個目のスタンプをゲット。白滝からは、旭川から紋別を結ぶ高速道路の一部らしい無料開放の自動車道で浮島まで一気に行けました。この道ができたおかげで峠を走らなくてすむんだけど、どうも釈然としないなぁ。これほど「税金のムダ使い」って言葉が当てはまる道路もなかなかないんじゃないかな。

そして午後7時ごろ、まだ薄明るい中、旭川の自宅に到着しました。





芝桜にチューリップと、北海道らしい雄大なスケールの風景を、たっぷりと満喫できた一日でした。うん、大満足!!

これだけの景観を、毎年気軽に見に行くことができるとは。北海道に移住して良かったと思えることが、また1つ、いや2つ増えました。



滝上の芝桜、上湧別のチューリップ共に、5月の中旬から下旬が見頃です。内地に住んでいる方でも、もし幸運にもこの時期に北海道にこれる機会があるのなら、ぜひこの2ヶ所を回ってみることをオススメします。


それでは、最後は芝ざくらまつりのパンフレットやポスターに書かれていたフレーズで。

「見たいでしょ、本物。」





◆DATA◆
走行距離 319km
走行ルート 旭川−(R39)−上川−(R273)−滝上−(R273)−紋別−(R238)−上湧別−(R242)−遠軽−(R333)−浮島−(R273)−上川−(R39)−旭川
費用
芝桜公園入場 600
芝桜ソフト 250
お茶 140
チューリップ公園入場 800
チューリップまんじゅう 300
絵はがき 120

合計 \2,210


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