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◆ 北海道行楽記
「極寒の幻想 アイスキャンドル」
名寄、下川
2004年2月14日
去年もいくつかの冬まつりを見てきたのですが、その中でも最も印象に残ったのが、道北の下川町で行われる「アイスキャンドルミュージアム」でした。
他の冬まつりのような派手さはないのですが、アイスキャンドルの灯りが作り出すロマンティックな雰囲気が忘れられず、また今年も下川まで行ってみることにしました。
同じ日に、お隣りの名寄でも「雪質日本一フェスティバル」というイベントをやっているそうなので、合わせて行ってみることにしました。
夕方4時ごろ、旭川の自宅を出発です。この日は雪も降らず、気温も高かったので路面はドライで安心のドライブ。先日の小樽行きでは滑りまくったので、ちょっと雪道恐怖症です。
比布、和寒、剣淵、士別、風連と国道40号線を北上し、旭川を出て1時間半ほどで名寄に到着しました。
駅の近くに車を停めて、まずはメイン会場の南広場へと歩いていきます。
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メイン会場のステージ。モノマネ芸人が山下達郎を熱唱中です。
背後には大雪像。漫画「ワンピース」がテーマのようです。 |
「国際雪像彫刻大会ジャパンカップ」ということで、会場内には国内外の雪像製作チームによる芸術的な雪像が並んでいます。
最近は気温が高かったせいか、すでに崩れているものもありましたが。 |
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う〜ん、これは何をモチーフにしたのでしょうか? |
その他にも、「全道学生対抗スノーオブジェ競技会」や「おらの雪像見てくれコンクール」として、全道の学生や市民が作った雪像が会場のいたるところに並んでいました。
そしてこの「雪質日本一フェスティバル」の最大の見所が、「大文字焼き」ならぬ「天文字焼き」。街の東側にある「太陽の丘」に、かがり火で巨大な「天」の字を描くというものなのです。
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これが「天文字焼き」だ!
暗闇の中に縦220m、横150mの大きな「天」の文字が浮かび上がります。
メイン会場からでも、大雪像の上にある展望台(?)に登れば見ることができました。
近くで見たほうが迫力があってよかったかな? |
天文字焼きと同時に花火も打ち上げられました。しかしこちらは10分程度で終わってしまいました。
大きなタイヤチューブに乗って、滑り台を降りるチューブライド。いっぺんやってみたかったんだよね、これ。
でもこれやってる大人って僕一人だったなぁ。 |
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露天では天文字焼きにちなんだこんなものが売っていました。「天文字焼きまんじゅう」(100円)です。
白い部分がジャガイモ味で、黄色い部分がカボチャ味です。それぞれ「天」の部分が違う味になっていて、安いわりにはなかなか芸が細かいです。味のほうもなかなか。 |
ここらでちょうどお腹もすいてきたので、あらかじめネットで調べておいた、カレーが美味しいというウワサの「北緯45度」というレストランへ向かいました。
場所はスーパー「西條」から歩いて3分ほど美深方面に向かったところにあります。
店内はレストランというより喫茶店のような雰囲気です。
メニューはカレーの他にパスタなどもありますが、コストパフォーマンスの良さそうなチキンカツカレーをオーダーすることにしました。
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チキンカツカレー(700円)
真ん中にどーんとのっかっているチキンカツがかなりの大きさです。
カレーはマイルドな感じの食べやすいもので、なかなか美味しい。
意外とボリュームがあり、結構満腹になりました。 |
今日はバレンタインデーということで、チョコレートケーキをサービスしてくれたのが嬉しかったです。
「雪質日本一フェスティバル」の協賛イベントとして、駅の近くではスノーボードのエアーショーが行われていました。
国内でもトップクラスの実力を持つ選手も参加しているそうです。
跳んでるのがわかるでしょうか?
空中でクルクル回ったり、クネクネ動いたりしています。おお、すげぇ・・・
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その見事なパフォーマンスに、寒さを忘れて見入ってしまいました。やはりキレイに着地するのは難しいようで、転ぶ選手続出でした。しかしよくあんな高いところから跳ぶよなぁ。
名寄を離れ、国道239号線を東に向かいました。15kmほど走ったところに下川町があります。
予定よりもずいぶん遅れてしまったので、キャンドルの火が消えてしまっていないか心配だったのですが、消えているキャンドルはほとんどなく、かなり余裕がありました。
このイベント「アイスキャンドルミュージアム」は、下川町総合グラウンドで行われる「アイスキャンドルフェスティバル」、桜ヶ丘公園で行われる「アイスキャンドルパーク」、恵林館で行われる「アイスキャンドルスクエア」と、3つの会場に分かれて開催されています。
このうち、コンサートやキャンドル作り体験が行われる「アイスキャンドルスクエア」は残念ながら翌日からの開催で、この日は見に行くことができませんでした。
まずは「アイスキャンドルフェスティバル」の会場、下川町総合グラウンドにやってきました。
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お城の形をした大雪像にたくさんのアイスキャンドルが並べられています。
ちょっと会場が明るすぎかな?もっとライトを落として暗くしたほうがキャンドルの灯りがキレイに見えると思うんだけど。 |
こちらはハートの形に並べられたアイスキャンドル。 |
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その他にもたくさんの雪像が作られていました。 |
この日は焼き肉パーティーや抽選会、花火、YOSAKOIなどの催しがあったようなのですが、着いた時間が遅かったため、すべて終了した後でした。露店もいくつか出店されていたのですが、すでに店じまいの最中でした。
次は街外れにある桜ヶ丘公園の「アイスキャンドルパーク」へ行ってみました。この公園は下川町名物(?)万里の長城のミニチュアがあるところです。
万里の長城の外側から見るパーク。
もうすでにここからキレイです。 |
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駐車場に車を停め、パークの中に入っていきます。
公園の中央には、まるで悪の要塞のごときアヤシゲな建物が立っています。これが「下川町ふるさと交流館」で、町に関する様々な資料が展示されています。
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「下川町ふるさと交流館」の展望台からの眺め。
アイスキャンドルの並べられた公園内を一望できます。
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バケツに水を凍らせて作るアイスキャンドル。
氷を透かして見える琥珀色の灯りがなんとも美しい。 |
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万里の長城に点々と続くアイスキャンドルの灯りと、ライトアップされた白樺林。
キレイ?
幻想的?
ロマンティック?
この景色を形容する言葉が思い付きません。
もうそれくらい素晴らしいっ!
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万里の長城の反対側です。
暗闇に続く暖かい灯り。 |
この日はバレンタイン、というわけで
ハートの中で記念撮影。 |
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このイベントの一番いいところは、他のメジャーなイベントと違って人があんまりいないこと。特にこの日は着いたのが遅かったこともあって、この素晴らしい雰囲気をほとんど二人じめできました。こんなところ他にはなかなかないだろうなぁ。
今年もアイスキャンドルの作り出す幻想的な世界に大満足でした。北海道の冬のイベントのなかでは、いや一年を通してもイチオシのイベントかもしれません。
また来年も行きそうな予感です。
++オマケ++
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名寄に戻る途中の国道沿いの民家に作られていた「アイスキャンドルの木」とかまくら。
木にアイスキャンドルを吊るすなんてメインの会場でもやってなかったのに。ステキなアイディアですね。 |
◆DATA◆
走行距離 |
186km |
走行ルート |
旭川−(国40)−名寄−(国239)−下川−(国239)−名寄−(国40)−旭川 |
費用 |
北緯45度(チキンカツカレー) |
1,400 |
天文字焼きまんじゅう |
100 |
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合計 |
\1,500 |
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